一度は読んでおきたい世界で最も古い本「聖書」

聖書には、旧約聖書と新約聖書があり、キリスト教徒の間では聖書といえば両者を一体化したものとして指しています。旧約聖書は、もともとユダヤ教の経典であり、キリスト以降に新約聖書が書かれたため、キリスト教では旧約+新約で聖書となっています。まだ何もないところに神が天と地を造ったところから始まり、神々の世界、人間の世界の成り立ちを記しています。

ボリュームとしては、旧約聖書が1000ページくらい、新約聖書が400ページくらいです。文字の大きさにもよりますので、一概に言えるわけではありませんが、広く出回っているサイズの本の場合でその程度です。古い文体で書かれているため読みづらいですが、キリスト教に関心がない人にとっても参考になります。ヨーロッパやアメリカ、中近東、アフリカの人々の考え方、価値観の根本となっている思想ですので、グローバルな視点を持つうえでも役に立つでしょう。

≪旧約聖書とはなにか?≫

「旧約」とつけるのは、キリスト教徒側から見た時の呼び名で、ユダヤ教徒にとっては「聖書」といえば、旧約聖書のことです。ユダヤ教徒にとっては、「旧約聖書」という呼び名は「誤り」であるため、しばしば旧約聖書は「ユダヤ聖書」「ヘブライ語聖書」などと呼ばれています。ここにおける「神」とはイスラエルの神であり、ユダヤ教徒の神ですので、イエスキリストのことではありません。

旧約聖書ができたのがいつのことなのかははっきりとはしておらず、3000年、4000年前のこととも言われています。創世記などのモーセの五書、ヨシュア記などイスラエルの歴史、ヨブ記などイスラエルの文学、イザヤ書などイスラエルの預言者といくつかの書にわかれており、それぞれが別々にできたものと考えられます。紀元前4世紀ころにはひとまとまりの書として成立しました。キリストの誕生前のことです。

アダムとイブの物語は、旧約聖書の創世記の始めに登場します。ノアの箱舟の物語も創世記の中にあります。アダムもイブも、ノアもすべてユダヤ人だったということになります。

イスラム教においては旧約聖書は啓典とされており、これに基づいているものの、優先するものとしてクルアーンという聖典があります。

≪新約聖書とはなにか?≫

ユダヤ人のイエスは、ユダヤ教の教えを発展させ新たな宗教を確立しましたが、神が新たな約束をしたという意味で、「新約」とつけられています。イエスとその教えに従う従者たちによって語られた言葉をまとめたものですが、もともと本として作ることを意図してつくられたものではなく、バラバラに書かれたものが後にまとめられて一冊になったものです。

成立したのは2世紀後半のことですので、イエスが亡くなってから150年以上後です。聖書そのものの成立にはイエスは一切かかわっていないことになります。

聖書は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教における聖典です。それぞれの宗教の根本になるものですので、ぜひ一度読んでみてください。

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