新大陸発見のウソに迫る「1492 コロンブス」

現代の社会化の教科書上は、コロンブスは英雄でも何でもありません。大西洋航路を発見したという功績は偉大だったものの、歴史上最大の大虐殺の首謀者であり、残虐な殺し屋だったことが判明しているからです。金と欲に溺れ、「インド航路」発見のために危険な船旅にチャレンジしましたが、たどり着いた場所場所で略奪し女を犯し意味もなく人を殺しました。

そんなコロンブスの「インド発見」の歴史をつぶさに追ったのが「1492 コロンブス 逆転の世界史」です。子どものころに学んだ世界史が誤っていたことを知ることのできる貴重な一冊です。

≪コロンブスは何も発見していない≫

1492年にコロンブスは現在のアメリカ大陸に到達していますが、彼は「インド発見」のために船出をしたのであって、新大陸を見つけようとしていたわけではありません。大陸に到着すると、彼はそこがインドだと確信し、スペインにもどってからも「インドを発見した」と報告しています。コロンブスが「発見」したものが、インドではなく新大陸だと気づいたのは、アメリゴ・ヴェスプッチであり、コロンブスの10年後のことです。

コロンブスが新大陸をインドだと勘違いしていたために、アメリカの先住民は「インディアン」と呼ばれるようになりました。現在では、先住民を「インディアン」とは呼ばなくなりました。

コロンブスが「新大陸」を発見した時点ですでに「インディアン」が暮らしていたわけですので、決して発見したわけではありません。スペイン人にとっての「発見」に過ぎませんでした。

ヨーロッパ人としては、紀元1000年ころにノルマン人ヴァイキングのレイフ・エリクソンがアメリカ大陸を発見しています。コロンブスによる「発見」の実に500年前ということになります。ヴァイキングたちは、現在のカナダ東部のニューファンドランド島に街を作り、そこで暮らしていたと考えられています。

彼らの住居跡は、1960年にノルウェーの探検家によって発見されましたが、現在は「ランス・オ・メドー」として、世界遺産に登録されています。

≪コロンブスの行なった大虐殺≫

1492年にコロンブスがアメリカ大陸に上陸した時点では、「インディアン」の人口は800万人いたとされています。それがわずか4年の間に240万人ほどにまで激減しました。コロンブス一行による大虐殺によって数百万人が殺されたのです。

コロンブスは虐殺好きの変質者であり、女を見れば犯し、男を見れば殺すという残忍な人間でした。歴史上これほど短期間での大虐殺は他に例がなく、ヒトラー以上の征服者と言えるでしょう。ちなみに、「梅毒」はコロンブスがアメリカ大陸からヨーロッパに持ち込み世界中に広めたものです。

現在では、毎年10月12日のコロンブスデーに、アメリカインディアンによる抗議活動が行われています。

コロンブスの歴史上の評価は、一昔前とは全く異なっています。コロンブスが何をしたのかを正確に理解するためにも「1492 コロンブス」をぜひ読んでみましょう。雨の日の暇つぶしには最高の一冊となるはずです。

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